納期優先の営業 vs 品質最優先の品質保証部の対立

Question
あなたは営業部長です。期待の新製品について、今月末の展示会に合わせて先行リリースしたいと強く希望しています。しかし、品質保証(QA)部の部長は「まだ耐久テストが完了していない。品質基準を満たさない未完成品を出すことは、会社の信用問題に関わるため絶対に許可できない。最低でもあと2週間はテストが必要だ」と一歩も譲りません。

展示会での機会損失を防ぎつつ、QA部長の理解を得て着地点を探るための第一声として、最も適切なのはどれか?

  • A. 「品質が大切なのは分かりますが、展示会に間に合わなければ数億円のビジネスチャンスを逃します。初期不良は後からサポートでカバーするので、今回は特例で出させてください。」
  • B. 「QA部長がわが社のブランドと信用を死守してくれていること、感謝します。その上で、例えば『展示会では一部顧客へのプロトタイプ(ベータ版)としての限定公開にする』など、品質リスクをコントロールしながら出展できる方法はないでしょうか?」
  • C. 「そこを何とか、テスト工程を圧縮して今月末に間に合わせていただけませんか?営業部全体のお願いです。」
  • D. 「QA部が許可しないのであれば、展示会の出展は取りやめます。ただし、それによる売上未達の責任はQA部にも負っていただきますよ。」
※ 将来的にここにAdSense広告が表示されます ※

【選択肢 A】 不正解(悪手)

「初期不良はサポートでカバーする」という発想は、品質保証部門が最も嫌悪する「品質軽視」の姿勢です。相手の専門性やプライドを完全に踏みにじっており、激しい対立を生むだけです。

【選択肢 B】 正解(良手)

相手の絶対的ミッションである「品質・ブランドの死守」を強く承認しています。その上で「品質基準を下げて出せ」と迫るのではなく、「ベータ版としての公開」という別の切り口(前提条件の変更)を提案し、専門家としての助言を求める秀逸な折衝です。

【選択肢 C】 不正解

「テストを圧縮してくれ」という単なる泣き落とし(精神論)です。物理的なリスク(バグの発生等)に対する解決策が全く提示されていないため、責任感の強いQA部長が首を縦に振ることはありません。

【選択肢 D】 不正解(悪手)

自分の思い通りにならないからといって「お前たちの責任だ」と他部署を脅し、ビジネスチャンスを自ら投げ捨てる行為は、管理職の職務放棄(当事者意識の欠如)と見なされます。

タイトルとURLをコピーしました