新しいツールの導入を拒絶する専門職部下への指導

Question
あなたはマネージャーです。専門職のEさんは、社歴は長いものの、新しいクラウドツールの導入に対し「今のやり方の方が早いしミスがない」と断固拒否し、若手にも古いやり方を強制しています。これでは全社的なDX推進が進みません。Eさんを呼び出し、面談を行いますが、彼は腕を組んで「若手はツールに頼りすぎだ」と不機嫌に言い放ちました。

Eさんの抵抗感を和らげ、新しいツールを「活用」してもらうための対話の切り出し方として、最も適切なものはどれか?

  • A. 「Eさん、古いやり方はもう限界です。会社の方針なので、何としてでも新しいツールを使ってください。」
  • B. 「ツールを使うのが面倒なのは分かりますが、チームのために少しだけ歩み寄ってくれませんか?」
  • C. 「Eさんがこれまで積み上げてきた確実性の高い仕事のやり方は、私たちの大きな資産です。その精度を保ちつつ、新しいツールで効率を上げるにはどうすればいいか、Eさんの視点で知恵を貸してもらえませんか?」
  • D. 「ツールへの抵抗感があるようですが、具体的な機能で何か不満があるのですか?一つずつ解決しましょう。」
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【選択肢 A】 不正解(悪手)

「古いやり方は限界」「会社の方針」と強権的に押さえつけるアプローチです。自身の専門性にプライドを持つ職人気質の社員にとって、これまでのやり方を全否定されることは最大の屈辱であり、猛反発を招きます。

【選択肢 B】 不正解

「面倒なのは分かる」という言葉は、相手の「確実性を担保したい」というプロとしてのプライドを勘違いしています。また「少しだけ歩み寄って」という曖昧な依頼では、相手を納得させることはできません。

【選択肢 C】 正解(良手)

相手の「確実性へのこだわり(古いやり方への愛着)」を大前提として承認し尊重しています。その上で、ツール導入を「その高い精度を維持したまま効率を上げる手段」と再定義し、相手の専門知識を頼りにすることで、抵抗なく新ツールに向き合わせる良手です。

【選択肢 D】 不正解(惜しい)

不満を聞き出して解決しようとする姿勢は論理的ですが、専門職社員の抵抗の根本原因は「機能の不満」ではなく「自分のやり方が否定される不安」にあります。まずは感情的な承認が必要です。

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