Question
あなたは30代後半のマネージャーです。部下の田中さん(50代後半、勤続25年)は、以前はチームの要でしたが、最近の組織変更で役職を解かれ、あなたの部下となりました。それ以来、業務に対する意欲が低下し、与えられたタスクの質も落ちています。会議では発言が少なくなり、時折、現状や若手社員への批判的なコメントを漏らすことも。周囲のメンバーもその変化に気づき始めており、チーム全体の士気にも悪影響が出始めています。この状況を改善するため、田中さんと個別に面談することにしました。
田中さんとの面談冒頭で、田中さんの状況を理解し、前向きな対話を引き出すための最も適切な切り出し方はどれか?
【選択肢 A】 不正解(悪手)
「業務の質が低下している」「ネガティブだ」と現状を頭ごなしに非難し、追い詰める最悪のアプローチです。役職を解かれてプライドが傷ついているベテラン社員に対し、このような正論でプレッシャーをかけると、自己防衛による反発を招くだけです。
【選択肢 B】 不正解
労いの言葉をかけようとする姿勢はありますが、「何か気になることはありますか?」という漠然とした問いかけでは、プライドの高い年上部下は「特にありません」と強がってしまいがちです。本音を引き出すには不十分です。
【選択肢 C】 正解(良手)
「様子が違うので心配していた」という「私(I)メッセージ」で相手への気遣いを伝え、心理的安全性を確保しています。さらに「これまでのご経験も踏まえ」と自尊心を満たしつつ率直な意見を求めることで、不満や葛藤を抵抗なく吐き出させる最高の初動です。
【選択肢 D】 不正解(惜しい)
これまでの貢献を承認している点は悪くありません。しかし、相手の感情面のケアを後回しにして「目標達成が難しい」「改善策はあるか」と急いで課題解決(ロジック)を求めているため、相手は「結局は数字の詰めか」と心を閉ざしてしまいます。
