【突然退職Lv1】若手エースの突然退職

【突然退職Lv1】若手エースの突然退職 インバスケット演習

あなたは、中堅企業向けにクラウド型業務管理システムを開発・販売する「株式会社ネクストステップ・ソリューションズ」の営業本部 第2営業部 営業1課の課長です。課長に就任してまだ1ヶ月しか経っていません。

今日は月曜日の朝9時です。あなたは出社してPCを開き、メールをチェックし始めました。この後、9時30分から佐藤部長への週次定例報告が控えています。これから処理すべき未読メールが20件ある中、最初に以下のメールが目に飛び込んできました。

差出人: 鈴木 健太 <k.suzuki@nextstep-s.co.jp>
日時: 20XX年10月23日(月) 8:45
件名: 【ご相談】今後のキャリアについて


山田課長

おはようございます。
営業1課の鈴木です。

朝早くに、また突然のご連絡失礼いたします。
大変申し上げにくいのですが、一身上の都合により、来月末日をもって退職させていただきたく、ご連絡いたしました。

本来であれば直接お伝えすべき重要な話ですので、本日どこかでお時間をいただくことは可能でしょうか。
詳しい理由につきましては、面談の場でお話しさせていただけますと幸いです。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

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株式会社ネクストステップ・ソリューションズ
営業本部 第2営業部 営業1課
鈴木 健太
TEL: 03-XXXX-XXXX (内線: 1234)
Email: k.suzuki@nextstep-s.co.jp
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A

部長への週次報告が最優先だ。鈴木さんには「後ほど時間を取りますので、まずはメールで退職理由を詳しく教えてください」と返信する。
B

何よりも本人の気持ちが第一だ。すぐに鈴木さんを近くの会議室に呼び、部長報告の前に事情を聞き始める。
C

まず鈴木さんに「連絡ありがとう。大事な話なので本日午後イチで1時間時間を取ります」と返信し、その上で部長報告に臨む。
回答と解説を見る

正解:C

選択肢Cがベストです。

選択肢Cがベスト

このケースでは、緊急かつ重要な案件に冷静かつ迅速に対応し、関係者への配慮と報告義務を両立させる行動が求められます。選択肢Cは、そのバランスが最も取れた行動です。

  • 本人の気持ちへの配慮: まず「連絡ありがとう」と感謝を伝え、「大事な話なので」と相手の決断を尊重する姿勢を見せています。さらに「午後イチで1時間」と具体的な時間と十分な対話時間を確保する意思を示すことで、本人に安心感を与え、真摯に向き合う姿勢を示すことができます。
  • 冷静な状況判断: 感情的にすぐ呼び出すのではなく、一度時間を置くことで、お互いに冷静に話せる環境を整えています。また、自分自身の予定(部長報告)も考慮に入れており、場当たり的でない計画的な対応ができています。
  • 上司への報告(報連相): 退職は組織にとって重要な情報です。部長報告の場で、詳細を話す前に「鈴木から退職の申し出があったため、午後に面談予定です」と事実を一次報告しておくことが望ましいです(ただし、今回の選択肢にはそこまで含まれていませんが、Cの行動はその布石となります)。これにより、後から「なぜ報告しなかった」という事態を避け、必要であれば上司からアドバイスやサポートを得ることも可能になります。

選択肢Aは、デリケートな問題をメールで済ませようとしており、相手への配慮が欠けています。選択肢Bは、一見すると迅速ですが、目前に迫った部長報告をキャンセルまたは遅刻することになり、自身のスケジュール管理能力を疑われます。また、十分な時間が取れず、中途半端なヒアリングで終わってしまうリスクもあります。

重要度:高 / 緊急度:高

この案件は、重要度と緊急度のマトリクスにおいて「重要度:高、緊急度:高」に位置づけられます。

  • 重要度(高): チームメンバー、特に将来を期待される若手からの退職申し出は、チームの士気、生産性、今後の人員計画に直接的な影響を及ぼす重大な問題です。彼の退職が他のメンバーに与える影響も考慮する必要があり、組織マネジメント上の重要度は非常に高いと言えます。
  • 緊急度(高): 本人が退職の意思を伝えてきた直後というのは、慰留の可能性や、円満な退職プロセスのための初動が極めて重要なタイミングです。対応が遅れたり、不適切な対応をしたりすると、本人の退職の意思がより強固になったり、会社への不信感を抱かせたりするリスクがあります。したがって、即座に、かつ適切なアクションプランを立てる必要があります。

管理職として、部下からの突然の退職申し出は避けて通れない課題です。アセスメント試験では、このような状況でパニックにならず、冷静かつ人間味のある対応ができるかが評価されます。

加点されやすい行動原則

  • 1. まずは「傾聴」の姿勢を示す: 部下が勇気を出して伝えてくれたことを受け止め、「なぜ辞めたいのか(Why)」を決めつけることなく、まずは真摯に話を聞く姿勢を示すことが最も重要です。メールの返信一つでも、「あなたの話をしっかり聞きます」というメッセージを伝えることが信頼関係の第一歩です。
  • 2. 感情的にならず、プロセスを意識する:「裏切られた」「困る」といった自分の感情を出すのはNGです。管理職としては、個人の感情よりも組織への影響を考え、①本人との面談設定 → ②事実確認と背景のヒアリング → ③上司・人事への報告と対応方針の相談 → ④慰留または退職手続きの推進、という冷静なプロセスを意識することが求められます。
  • 3. 一人で抱え込まない: 退職は個人の問題であると同時に、組織の問題です。初動は自分が責任を持って行いますが、必ず適切なタイミングで上司や人事部門に報告・相談し、組織として対応する姿勢が重要です。特に、就任したばかりの管理職であれば、経験豊富な上司の知見を借りることは不可欠です。

退職の申し出は、単なる「人員の欠損」ではなく、チームや職場環境に何らかの課題があることを示すサインかもしれません。この機会を、組織をより良くするためのきっかけと捉える視点を持つことが、優れた管理職への第一歩となります。

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