【予算超過Lv1】営業一部の通信費、予算超過をどう解決する?

【予算超過Lv1】営業一部の通信費、予算超過をどう解決する? インバスケット演習

あなたはフューチャーテック・ソリューションズ株式会社 営業一部の課長、山田太郎です。期末が迫り、来期の計画準備と合わせて今期の経費状況の最終確認を進めています。

午前9時に出社し、PCを立ち上げると、未読メールが多数届いています。その中に、特に注意を要するメールが1通含まれていました。

あなたには3分の持ち時間が与えられています。このメールに記載された状況に対し、管理職として最も適切と思われる行動を判断し、次に取るべき具体的なアクションを決定してください。

あなたの役割:営業一部 課長

現在の状況:期末に向けた経費精査中

差出人:経理部 佐藤 <sato.kei@futuretech.jp>

日時:20XX年X月X日 (木) 08:45

件名:【重要】営業一部 通信費に関するご報告とご依頼


山田課長

いつもお世話になっております。経理部の佐藤です。

早速ですが、ご連絡がございます。

今期の営業一部の通信費について、中間報告の段階で既に四半期予算の約15%(金額にして約5万円)が超過している状況です。特に、チームメンバーのモバイルデータ通信量が増加傾向にあり、このままでは期末までにさらに超過額が膨らむ可能性がございます。

つきましては、大変恐縮ですが、本日中にこの通信費超過の原因についてご確認いただき、今後の改善策(コスト削減策)を添えて、ご報告いただけますでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。


経理部 佐藤

フューチャーテック・ソリューションズ株式会社


A

経理部に、各メンバーの通信費使用詳細データを本日中にすべて提供するよう依頼し、そのデータが揃ってから時間をかけて分析し、対策を検討する。
B

まずチーム全体に状況を共有し、各自の使用状況を確認するよう依頼。同時に、通信費利用が多いと思われる特定のメンバーには個別にヒアリングを実施し、原因を特定。経理部へは初期対応と今後の計画を報告する。
C

チームメンバー全員に対し、個別事情を考慮せず「通信費を直ちに〇〇円削減せよ」と一斉メールで強く指示する。
回答と解説を見る

正解:B

選択肢Bがベストです。

選択肢Bが最も適切です。

この問題は「難易度1」であり、管理職として求められる「現状把握」「関係者への迅速な情報共有と協力要請」「具体的な改善策の検討と報告」という基本的な行動原則を試すものです。

  • 即時性:経理部からの「本日中」という要請に応えるための迅速な初動が可能です。
  • 全体共有とオーナーシップ:チームメンバー全体に状況を共有することで、一人ひとりがコスト意識を持つきっかけとなります。一方的な指示ではなく、協力要請の形を取ることで、自律的な行動を促します。
  • 原因特定:個別にヒアリングを行うことで、具体的な超過要因(例:急な出張、オンライン会議増加、プライベート利用の混在など)を特定しやすくなります。これにより、単なる「削減」ではなく、実態に即した効果的な対策を講じることが可能になります。
  • ステークホルダーへの報告:経理部には、初期対応と今後の具体的な計画を伝えることで、責任ある姿勢を示し、信頼関係を維持できます。詳細なデータ分析を待つことなく、まずは状況を報告し、行動を開始していることを伝えるのが賢明です。

選択肢Cは一方的で、原因特定やチームの納得感を得るには不十分です。選択肢Aは経理部への再度の負担をかける上、初動が遅れ、問題解決までの時間がかかりすぎます。

重要度:高 / 緊急度:高

この案件は「重要度:高」「緊急度:高」に位置づけられます。

  • 重要度:高
    • 予算超過は企業の利益に直結する問題であり、放置すれば組織全体の財務健全性に影響を及ぼします。
    • 経理部という社内の統制部門からの正式な依頼であり、これに適切に対応することは管理職としての職責です。
  • 緊急度:高
    • メールに「本日中」という具体的な期日が設定されています。この期日を守ることは、社内での信頼を維持するために極めて重要です。
    • 期末が迫っている状況であり、早急な対応が求められます。

管理職としては、このような「高重要度・高緊急度」の案件に対し、迅速かつ実効性のある初動が求められます。

管理職として予算超過やコスト削減の案件に直面した際、以下のマインドセットと行動原則が評価されます。

  • 原因の深掘り:単に「削減する」と指示するだけでなく、「なぜ超過したのか」「何に使えるのか」を深く掘り下げ、具体的な改善策に繋げることが重要です。
  • 関係者への透明な情報共有:問題の状況、取るべき行動、そしてその理由をチームメンバーや関係部署に明確に伝えることで、理解と協力を得やすくなります。
  • 数字に基づいた判断:感情や憶測ではなく、事実(データ)に基づいて判断を下す習慣をつけましょう。ただし、データ収集に時間をかけすぎず、まずは手元にある情報で最善の行動を取る「初動の速さ」も重要です。
  • バランス感覚:コスト削減は重要ですが、それが業務の生産性や従業員のモチベーションを著しく低下させては本末転倒です。削減と効果のバランスを見極める視点が必要です。
  • PDCAサイクル:一度対策を講じたら終わりではなく、その効果を定期的に検証し、必要に応じて改善策をアップデートする視点も持ちましょう。

アセスメント試験では、問題の背景にある意図を読み解き、表面的な対応に留まらず、管理職として「組織を動かし」「問題を根本的に解決する」ための思考プロセスと行動を示すことが加点に繋がります。

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