【突然退職Lv4】エース社員の突然の退職申し出、どう対応する?

【突然退職Lv4】エース社員の突然の退職申し出、どう対応する? インバスケット演習

あなたは「インフィニティ・ソリューションズ株式会社」デジタルマーケティング事業部 第3課の課長です。あなたの部署は、会社の主要事業である新規顧客獲得と既存顧客のエンゲージメント向上を担っています。

現在、あなたの課は、会社にとって極めて重要な新規顧客獲得プロジェクト「プロミネンスX」を推進しており、そのプロジェクトリーダーは、入社以来、常に期待以上の成果を出してきたエース社員の佐藤 健太(32歳、入社8年目)が務めています。

本日、出社すると午前9時の時点で未読メールが多数届いていますが、特に重要度が高いと思われるものが1通あります。これから始まる部長との重要会議までの5分間で、この未読メールの対応方針を決定し、次のアクションを起こさなければなりません。限られた時間の中で、あなたはどのような初動を取りますか?

差出人: 佐藤 健太 <k.sato@infinity-solutions.co.jp>
日時: 20XX年7月22日 (月) 08:45
件名: 【重要】退職のご相談について

〇〇課長

大変お忙しいところ恐縮ですが、一身上の都合により、〇月〇日(2ヶ月後)をもちまして、インフィニティ・ソリューションズ株式会社を退職させていただきたく、ご相談させて頂きたく存じます。

突然のご報告となり、誠に申し訳ございません。

これまでインフィニティ・ソリューションズで培った経験は私にとって大きな財産であり、特に貴社で担当させて頂いた様々なプロジェクト、とりわけ「プロミネンスX」プロジェクトには深い愛着を感じております。

しかしながら、自身のキャリアプランを真剣に考えた結果、新たな環境での挑戦を決意いたしました。具体的な理由は面談にて改めてお伝えできればと存じます。

つきましては、お忙しいとは存じますが、近いうちにお時間を頂戴し、今後の引き継ぎについてご相談させて頂ければ幸いです。特に「プロミネンスX」プロジェクトの進行状況については、最大限のご迷惑をおかけしないよう、責任を持って対応する所存です。

何卒ご理解とご配慮のほど、よろしくお願い申し上げます。

佐藤 健太

A

直ちに人事部へ連絡し、退職手続きの確認と、後任者選定のプロセス開始を依頼する。その後、佐藤健太には、引き継ぎ計画の作成を指示する。
B

佐藤健太との個別面談を最優先で設定し、退職の真意と撤回の可能性を深く探る。同時に、上司であるデジタルマーケティング事業部長へは口頭で状況を速報する。
C

まず、佐藤健太が担当する「プロミネンスX」プロジェクトの進捗状況と課題を把握するため、関連資料の確認と他のプロジェクトメンバーへのヒアリングを優先する。情報収集後に、佐藤健太との面談と上司への報告を行う。
回答と解説を見る

正解:B

選択肢Bがベストです。

選択肢Bがベストです。

エース社員の突然の退職申し出という事態において、管理職として最も重要な初動は、退職者本人の真意を速やかに把握し、同時に組織への影響を最小限に抑えるための情報共有と対応の検討を始めることです。

  • 佐藤健太との個別面談の優先: 退職の意思表示があったとしても、その真意(例:待遇、人間関係、業務内容への不満、キャリアパスの悩みなど)によっては、適切な対応を行うことで引き止めが可能となるケースもあります。優秀な人材の流出は組織にとって大きな損失であり、まずは本人の話を聞くことが最優先です。面談の機会を逸すると、事態は不可逆的になる可能性があります。
  • 上司への口頭での速報: 重大な事態であるため、上位役職者への迅速な情報共有は必須です。口頭での速報は、書面での詳細報告よりも早く状況を伝えられ、上司からの指示やアドバイスを得る機会を早めます。これにより、組織としての一貫した対応が可能となり、手遅れになるリスクを減らせます。

他の選択肢の課題点:

  • 選択肢A: 迅速に手続きを進める点は評価できますが、退職者本人の真意を確かめることなく、性急に「退職」を既成事実化させる行動は、組織の心理的安全性や、残る社員への影響を考慮しないものとなりかねません。また、引き止めの可能性を自ら放棄することにもなります。
  • 選択肢C: プロジェクトの状況把握は極めて重要ですが、それを優先しすぎると、佐藤健太の退職意思が固まり、引き止め交渉の余地がなくなる可能性があります。情報収集も重要ですが、それに時間をかけすぎると、本人の心理的変化に対応できなくなります。面談と並行して、またはごく短時間で可能な範囲での情報収集を行うべきであり、優先順位としては「本人との対話」が先です。

重要度:高 / 緊急度:高

この案件は、「緊急度:高」かつ「重要度:高」に位置づけられます。

  • 緊急度:高
    • キーパーソンからの突然の退職申し出であり、退職意思が固まる前に本人と対話する時間的な制約があります。
    • 「プロミネンスX」という重要プロジェクトのリーダーであるため、引き継ぎ準備や後任選定に時間を要します。遅れが生じるとプロジェクト全体のスケジュールに甚大な影響を及ぼす可能性があります。
    • 他のチームメンバーや顧客への影響を最小限に抑えるため、迅速な対応と情報共有が求められます。
  • 重要度:高
    • 佐藤健太はエース社員であり、彼の退職は単なる人員減ではなく、プロジェクトの停滞、チームの士気低下、技術的ノウハウの喪失に直結します。
    • 「プロミネンスX」プロジェクトは会社の成長戦略を左右する重要案件であり、その成否は企業全体の業績に大きく影響します。
    • 優秀な人材の流出は、企業の競争力低下だけでなく、採用ブランドイメージにも悪影響を与える可能性があります。

課長としては、この「緊急度:高」「重要度:高」の案件に対し、速やかに適切な初動を取り、情報の質とスピードを両立させる判断が求められます。

管理職として突然の退職申し出に直面した際、アセスメント試験で高く評価される行動原則は以下の通りです。

  • 初動の速さと情報収集のバランス: まずは退職者本人の真意を直接聞き出すことを最優先し、その上で、影響範囲(プロジェクト、チーム、顧客)を迅速に特定し、必要最低限の情報収集を並行して行いましょう。情報収集に時間をかけすぎると、対応が後手に回るリスクがあります。
  • 個人への配慮と組織への責任の同時遂行: 退職は個人のキャリアにとって重要な決断です。その意思を尊重しつつも、組織の責任者として、会社の損失を最小限に抑えるための行動を同時に取る必要があります。引き止め交渉だけでなく、万が一の退職に備えた代替案の検討も視野に入れましょう。
  • 上位層への報告と連携: 重要な情報やリスクは、速やかに上司や関連部署(人事部など)に報告・共有し、組織として一体となった対応を促すことが不可欠です。独断で抱え込まず、適切なラインと連携する姿勢は、管理職として高く評価されます。
  • 冷静さと客観性: 感情的にならず、事実に基づいた冷静な判断が求められます。退職者の視点、組織の視点、顧客の視点など、多角的に状況を分析し、最善策を導き出す能力が試されます。
  • 心理的安全性への配慮: 退職者への対応だけでなく、残るチームメンバーへの心理的影響も考慮に入れるべきです。不安定な状況下でも、チームの士気を維持し、安心感を提供できるような配慮が求められます。

インバスケット試験では、限られた情報と時間の中で、これらの要素をいかにバランス良く判断し、具体的なアクションプランに落とし込めるかが評価のポイントとなります。

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