あなたは、中堅ITソリューション企業「株式会社ネクストステップ・ソリューションズ」の営業第一課の課長に本日付で着任した佐藤健一です。
前任の鈴木課長は家庭の事情で昨日付で急遽退職したため、十分な引き継ぎは受けられていません。
部長からは「まずは溜まっているメールに目を通して、課の状況把握と優先順位付けから始めてほしい」と指示されています。
これから制限時間3分で、未処理案件20件を処理する必要があります。これはその中の1件です。
- あなたの役職: 営業第一課 課長
- 部下の人数: 8名
- 課の状況: 詳細は不明だが、業界内での競争が激化しており、目標達成へのプレッシャーは高いと聞いている。
差出人: 高橋 裕太 (営業第一課) <y.takahashi@nextstep-sol.co.jp>
受信日時: 20XX年10月2日 09:05
件名: 【ご相談】退職に関する件
佐藤課長
本日からのご着任、誠におめでとうございます。
また、お忙しいところ大変恐縮です。
突然のご報告となり大変申し訳ございませんが、一身上の都合により、来月末日(11月30日)をもちまして退職させていただきたく、ご相談のお時間をいただけないでしょうか。
詳細につきましては、面談の際にお話しさせていただければと存じます。
お手数をおかけしますが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
—
株式会社ネクストステップ・ソリューションズ
営業本部 営業第一課
高橋 裕太
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A
すぐに高橋さんを自席に呼び、「君は将来のエースとして期待している。考え直してくれないか」と熱意をもって慰留する。
B
高橋さんからのメールに「承知しました。後ほど人事部への手続きについて案内します」と返信し、退職を前提に事務処理を進める。
C
高橋さんからのメールに「連絡ありがとう。まずは状況を詳しく聞きたいので、今日の午後、30分ほど時間を取れませんか」と返信し、面談を調整する。
回答と解説を見る
正解:C
選択肢Cがベストです。
選択肢Cがベスト
【解説】
管理職としての最初の行動(初動)として最も適切なのは、選択肢Cです。
理由は以下の通りです。
- 1. 状況把握の優先: 「一身上の都合」という理由は非常に曖昧です。まずは本人の口から直接、退職を考えた背景や理由を冷静に聴取することが最優先です。感情的な慰留(選択肢A)や、即座の事務処理(選択肢B)は、根本的な原因を理解しないまま行動することになり、問題解決の機会を失う可能性があります。
- 2. 信頼関係の構築: 新任課長として、部下の話に真摯に耳を傾ける姿勢を示すことは、高橋さん本人だけでなく、その様子を見ている他のメンバーとの信頼関係を築く上でも極めて重要です。「まずは話を聞く」というスタンスは、部下が安心して相談できる環境作りの第一歩となります。
- 3. 選択肢の確保: 退職の理由が、例えば「業務内容への不満」や「人間関係の悩み」であった場合、部署異動や役割変更など、会社として解決策を提示できる可能性があります。すぐに退職を前提として動いてしまうと、そうした組織として打てる手を検討する機会を失ってしまいます。まずは面談で事実を確認し、あらゆる可能性を探るべきです。
重要度:高 / 緊急度:低
重要度:高 / 緊急度:低
【解説】
- 重要度(高): 高橋さんは、文面からは人物像は不明ですが、一般的に若手社員の退職は、チームの士気低下や、担当業務の引き継ぎ、採用・育成コストの損失など、組織に与える影響が大きいため、重要案件と位置づけられます。特に、もし彼がエース級の社員であれば、その影響は甚大です。放置することはできません。
- 緊急度(低): 退職希望日は「来月末」であり、今日・明日中に結論を出す必要はありません。したがって、慌てて対応するのではなく、まずは腰を据えて本人と話をする時間を確保するべきです。「すぐに」アクション(面談設定)を起こす必要はありますが、意思決定を「急ぐ」必要はないため、緊急度は「低」となります。
部下からの突然の退職申し出は、管理職にとって衝撃的な出来事ですが、ここで冷静かつ適切に対応できるかが腕の見せ所です。
- マインドセット:
部下の退職を「裏切り」や「個人的な問題」と捉えるのではなく、「組織やマネジメントの問題点を教えてくれる貴重なサイン」と捉えましょう。慰留すること自体が目的ではありません。本人と組織にとって、どのような着地点が最も望ましいのかを一緒に考えるパートナーとしての姿勢が求められます。 - アセスメント試験での加点ポイント:
- 1. 傾聴と事実確認: 評価者は、あなたが結論を急がず、まずは「話を聞く」というマネジメントの基本に忠実であるかを見ています。面談設定というアクションは、この姿勢を示す最適な行動です。
- 2. 組織的視点: なぜ彼の退職が問題なのか(=組織への影響)を正しく認識できているかが問われます。重要度を「高」と判断できるのは、この組織的視点があるからです。
- 3. 冷静な判断: 驚きや焦りといった感情に流されず、プロセス(面談→原因分析→対策検討)を踏んで問題解決にあたろうとする冷静さが評価されます。

