【組織改編Lv1】新設プロジェクトへのメンバー選定と業務委任

【組織改編Lv1】新設プロジェクトへのメンバー選定と業務委任 インバスケット演習

あなたはコスモテック・ソリューションズ株式会社 営業企画部 第二課長、田中 健一です。あなたの部署は最近、事業再編の一環として「顧客満足度向上プロジェクト」を新たに立ち上げました。このプロジェクトは、全社的な顧客ロイヤルティ向上を目指す重要な取り組みです。

本日、あなたはプロジェクトリーダーから、あなたの課からプロジェクトメンバーを1名アサインするよう依頼するメールを受け取りました。制限時間は3分です。以下のメールを読み、最も適切と思われる行動を選択してください。

差出人: プロジェクトリーダー 佐藤 陽子 <sato.yoko@cosmotech.co.jp>
宛先: 田中 健一 課長 <tanaka.kenichi@cosmotech.co.jp>
日時: 20XX/05/15 10:30
件名: 【重要】新プロジェクト『顧客満足度向上』へのメンバーアサインについて


田中課長

いつもお世話になっております。プロジェクトリーダーの佐藤です。

この度、全社的に推進する『顧客満足度向上プロジェクト』が正式に発足しました。貴課からのメンバーアサインについてご相談です。

本プロジェクトは、顧客へのヒアリング、データ分析、改善提案の策定、そして関係部署との連携が主な業務となります。そのため、優れたコミュニケーション能力、論理的思考力、そして何よりも自主性・積極性を持ったメンバーを求めております。

つきましては、貴課から上記の条件に合致するメンバーを1名ご推薦いただき、本日中に私までご連絡いただけますでしょうか。

参考までに、貴課の主要メンバーの現状と特性を以下にまとめます。

  • 鈴木 花子: 経験豊富で業務遂行能力が高い。ただし、現在担当している既存の大口顧客対応業務で多忙を極めており、残業も多い状況。
  • 山田 太郎: 入社2年目の若手。基本的な業務は着実にこなす。新しいことへの学習意欲と熱意は高く、チーム内でのコミュニケーションも良好。経験は浅い。
  • 佐藤 健二: データ分析能力に長けている。緻密な作業を得意とするが、関係者との調整や意見交換といったコミュニケーション面ではやや苦手な傾向がある。現在の業務は安定している。

お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

佐藤 陽子

A

山田太郎をアサインし、プロジェクトリーダーである佐藤陽子に山田の育成サポートを依頼するとともに、田中課長自身も定期的に進捗を確認し、必要に応じてアドバイスを行う体制をとる。
B

佐藤健二をアサインし、週に一度の進捗報告を義務付け、特にコミュニケーション面での改善を指導することで、彼の成長機会とする。
C

鈴木花子に打診し、現在の業務の一部を他のメンバーに振り分けることで調整し、本プロジェクトへアサインする。
回答と解説を見る

正解:A

選択肢Aがベストです。

選択肢Aがベストです。

論理的な解説

  • 人材育成とモチベーション向上: 山田太郎は入社2年目の若手でありながら、学習意欲と熱意が高く、コミュニケーションも良好です。新しいプロジェクトへの参加は、彼の成長を大きく促し、将来のキャリア形成にとっても貴重な経験となります。デリゲーションは単なるタスクの割り振りではなく、部下の能力開発とモチベーション向上を目的とすべきです。
  • リスクマネジメントとサポート体制: 若手メンバーをアサインする際のリスク(経験不足など)を認識し、プロジェクトリーダーへの育成サポート依頼と、課長自身の定期的な進捗確認・アドバイス体制を明記している点で優れています。これにより、山田の成長を促しつつ、プロジェクトの成功確率を高めることができます。
  • 適切なリソース配分: 鈴木花子は経験豊富ですが、既存業務で多忙を極めています。彼女をアサインすることは、さらなる業務負荷をかけ、バーンアウトのリスクを高めるだけでなく、他のメンバーにその業務を振り分ける手間も発生します。佐藤健二は分析力はありますが、コミュニケーションが苦手であり、本プロジェクトで求められる「優れたコミュニケーション能力」の要件とはミスマッチが生じる可能性が高いです。彼の苦手分野を克服させる機会としては良いかもしれませんが、重要プロジェクトの初期メンバーとしてはリスクが高い判断と言えます。

重要度:高 / 緊急度:高

重要度: 高

  • 新規プロジェクトの成功は、部門全体の目標達成に直結し、企業の顧客ロイヤルティ向上という重要な戦略的目標を支えるため。
  • 適切な人員配置は、プロジェクトの成否だけでなく、アサインされるメンバーの成長、モチベーション、さらにはチーム全体の生産性や士気に大きく影響するため、マネージャーとして極めて重要な判断です。

緊急度: 高

  • プロジェクトリーダーから「本日中にご連絡いただきたい」という明確な期限が設定されており、速やかな意思決定と対応が求められています。
  • 期限を過ぎれば、プロジェクトのスタートが遅れるだけでなく、プロジェクトリーダーとの信頼関係にも影響を及ぼす可能性があります。

管理職として、組織改編や人員配置(デリゲーション)の案件に直面した際のマインドセットと、アセスメント試験で加点されやすい行動原則を以下に示します。

  • デリゲーションは「育成」と捉える: 単に業務を割り振るだけでなく、部下の成長機会として捉えましょう。部下のスキルレベル、キャリアプラン、成長意欲を考慮した上で、少しストレッチの効いた役割を与えることが重要です。
  • 期待値の明確化と権限委譲: 任せる業務の目的、目標、期待する成果、利用可能なリソース、そして裁量範囲(権限)を明確に伝えます。これにより、部下は自信を持って業務に取り組めます。
  • 適切なサポートとフォローアップ: 任せっぱなしにせず、定期的な進捗確認やフィードバックの機会を設けます。特に若手や新しい業務に挑戦する部下には、質問しやすい環境を提供し、必要に応じてアドバイスや指導を行います。
  • 多角的な視点での検討: 個人の能力だけでなく、チーム全体の業務負荷、他のメンバーへの影響、プロジェクトの特性、組織目標との整合性など、様々な要素を総合的に考慮して判断を下すことが求められます。
  • リスクマネジメント: デリゲーションには常にリスクが伴います。それを最小限に抑えるための対策(例: 上長への報告義務、相談体制の確保、代替案の準備など)を講じる姿勢を見せることが重要です。
タイトルとURLをコピーしました