【突然退職Lv1】若手社員からの突然の退職届どうする?

【突然退職Lv1】若手社員からの突然の退職届どうする? インバスケット演習

あなたは、中堅IT企業「株式会社ネクストステップ・ソリューションズ」のマーケティング部 デジタル推進課の課長です。あなたは1ヶ月前に課長に昇進したばかりです。

今日は月曜日の朝。出社してPCを開くと、1通の未読メールが届いていました。あなたはこの後、午前9時00分から1時間、部長も出席する重要な四半期定例会議に出席しなければなりません。現在時刻は午前8時50分です。会議が始まるまでの3分間で、この案件への初期対応方針を決定してください。

差出人: 鈴木 健太 <k.suzuki@nextstep-s.co.jp>
日時: 20XX年10月23日(月) 08:45
件名: 【ご相談】今後のキャリアについて


〇〇課長

おはようございます。
デジタル推進課の鈴木です。

突然のご連絡で大変恐縮ですが、一身上の都合により、来月末をもって退職させていただきたく、ご連絡いたしました。

入社以来、大変お世話になりました。未熟な私を指導してくださった課長やチームの皆様には、感謝の言葉もございません。

詳細につきましては、本日中にでも課長のお時間をいただき、直接お話しさせていただけますと幸いです。

急な申し出となり、チームの皆様にご迷惑をおかけすることを心よりお詫び申し上げます。
取り急ぎ、メールにて失礼いたします。

鈴木 健太

A

すぐに鈴木さんの席に行き、会議の前に少しでも話を聞こうとする。
B

鈴木さんに「メール見ました。会議後に時間を作るので、そこで詳しく話を聞かせてください」と返信する。
C

まずは人事部に電話で一報を入れ、今後の手続きや対応について指示を仰ぐ。
回答と解説を見る

正解:B

選択肢Bがベストです。

選択肢Bがベスト

この状況における管理職の初期対応として、最も冷静かつ適切な判断です。

  • 優先順位の的確さ: まずは直後に控えた重要会議に集中するという、自身の役割と状況を正しく認識しています。10分という限られた時間で部下の退職というデリケートな問題を扱うのは不可能です。焦って中途半端な対応をすることは、かえって相手に不信感を与えかねません。
  • 相手への配慮: 「まず話を聞く」という姿勢を明確に伝えることで、相手を尊重し、一方的に話を進めないというメッセージになります。これにより、鈴木さんも落ち着いて面談に臨むことができます。
  • 適切な手順: 退職交渉の第一歩は、直属の上司が本人の意思と理由を直接確認することです。事実確認をせずにいきなり人事部へ報告するのは、当事者を無視した行動と受け取られかねません。まずは当事者間の対話の場を設定することが、組織の正式な手順としても望ましいです。

選択肢Aは、時間的制約を無視した感情的な行動であり、計画性に欠けます。選択肢Cは、自身の責任を放棄し、人事部へ丸投げしている印象を与えかねず、主体性がありません。

重要度:高 / 緊急度:低

重要度:高 / 緊急度:低

  • 重要度(高): チームメンバーの退職は、チームの生産性、人員計画、他のメンバーの士気に直接影響を与える極めて重要な案件です。特に、退職理由によっては組織的な課題が潜んでいる可能性もあり、慎重な対応が求められます。
  • 緊急度(低): 退職希望日は「来月末」であり、今日この瞬間に対応しなければ手遅れになるという性質の案件ではありません。10分後の重要会議を欠席してまで即時対応する緊急性はありません。むしろ、このようなデリケートな問題は、焦らずに落ち着いて話を聞くための時間をしっかり確保することが重要です。したがって、まずは目の前の会議に集中し、その後に腰を据えて対応すべきと判断するのが適切です。
  • 退職は「裏切り」ではない: 部下の退職の申し出を、個人的な裏切りや自身のマネジメントの失敗と感情的に捉えないことが重要です。あくまで「個人のキャリア選択」として尊重し、冷静に事実を受け止める姿勢が求められます。
  • まずは「傾聴」に徹する: なぜ辞めたいのか、引き止めるための説得や反論から入るのは最悪手です。まずは相手の話を遮らず、最後まで真摯に聞く「傾聴」の姿勢が不可欠です。本音を話してもらうことで、問題の根本的な原因(業務内容、人間関係、処遇など)が見え、適切な対応につながります。
  • 組織人として行動する: 個人的な感情で安易に「待遇を改善する」といった約束をするのは避けるべきです。必ず上司や人事部と連携し、組織としての方針を確認しながら対応を進める必要があります。

アセスメント試験での加点ポイント

本件のような問題では、以下の観点から思考・行動できるかが評価されます。

  1. 状況認識力: 自身の役職、時間的制約、案件の性質(重要度・緊急度)を客観的に把握できているか。
  2. 計画性: 感情や思いつきで行動せず、問題解決に向けた適切なステップ(まずは面談設定→ヒアリング→上司・人事へ報告・相談)を冷静に組み立てられるか。
  3. 対人配慮: 退職を申し出た部下の心情に配慮し、高圧的・一方的なコミュニケーションではなく、相手を尊重した丁寧な対話を設定しようとしているか。
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