あなたは株式会社フューチャークリエイト 事業推進部 第2課 課長です。あなたの課は、デジタル領域での新規事業開発をミッションとしています。
最近、全社的に「デジタル変革加速プログラム」が発表され、その一環として、社内リソースを活用した新規Webサービス「スマートコネクト」の立ち上げが決定しました。あなたの課は、この新規サービスに関する企画支援業務を命じられました。
しかし、既存の主力事業であるSaaSプロダクトの機能改善プロジェクトも佳境に入っており、課全体の業務負荷は高まっています。この状況下で、あなたは部長からの新規事業に関するメールを受け取りました。
与えられた時間は3分です。あなたは限られた時間の中で、このメールに対し、どのような行動方針を取るべきか判断し、最も適切な選択肢を選んでください。
差出人: 事業推進部長 山田 太郎
日時: 20XX/07/15 09:00
件名: 【重要】新規Webサービス「スマートコネクト」企画支援の件
第2課長殿
お疲れ様です。山田です。
先日発表された新規Webサービス「スマートコネクト」について、早速ですが、貴課に企画支援をお願いしたいと考えております。このサービスは、社内DXを加速させるための基盤となるもので、非常に戦略的な重要度が高いプロジェクトです。
貴課には、以下の業務を期待しております。
- 「スマートコネクト」の企画立案サポート
- 競合サービスの調査と分析
- 初期マーケティング戦略案の作成
つきましては、1ヶ月後(8月15日)までに、一次報告として上記に関する具体的な提案書を提出していただきたく存じます。詳細については、改めて会議を設けることも可能ですが、まずは貴課内で方向性を検討し、私に共有してください。
貴課のWebマーケティングに関する知見と実行力に期待しています。
よろしくお願いいたします。
—
事業推進部長 山田 太郎
回答と解説を見る
正解:B
選択肢Bがベストです。
選択肢Bがベストです。
- 適切な人材へのデリゲーション: 佐藤健太はWebマーケティング研修を受講したばかりであり、まさにその知識を実践する絶好の機会です。彼の成長を促しつつ、プロジェクトの成功に貢献させるという育成視点も含まれています。
- 責任と権限の明確化: メイン担当として企画立案と競合調査を任せることで、佐藤に主体性を持たせます。
- 適切なサポートと進捗管理: 「週次の進捗報告」と「必要に応じてアドバイスやリソースの提供」は、部下への丸投げを防ぎ、適切なコーチングとリスク管理を行う管理職としての重要な役割です。最終報告を課長と共に行うことで、責任の所在も明確になります。
選択肢Cが不適切な理由:
課長自身が全ての重要案件を抱え込むことは、自身の過重労働を招くだけでなく、部下の成長機会を奪い、組織全体の生産性を低下させます。また、課長の不在時に業務が滞るリスクも高まります。
選択肢Aが不適切な理由:
新人の鈴木太郎にメイン担当を「任せる」のは、育成の意図があったとしても、経験やスキルが不足している状況での丸投げは、プロジェクトの失敗リスクを高めます。サポート体制が抽象的であり、具体的な進捗管理や指導計画が見えません。デリゲーションは権限委譲と同時に責任とサポートが伴うべきです。
重要度:高 / 緊急度:中
重要度: 高
理由: 「デジタル変革加速プログラム」の一環であり、会社の戦略的な新規事業です。その成否は、今後の会社の成長戦略に大きく影響します。部長からの直接的な依頼であり、期待度も高いです。
緊急度: 中
理由: 1ヶ月後という具体的な一次報告期限が設けられていますが、即日全ての対応を完了させる必要はありません。しかし、検討に着手しないと期限に間に合わないリスクがあるため、速やかな初期対応と計画策定が求められます。他の既存業務との兼ね合いも考慮し、計画的に進める必要があります。
管理職として組織改編や人員配置(デリゲーション)に直面した際、最も重要なのは「誰に何を、どのように任せるか」を戦略的に判断する能力です。
- 部下の能力と成長機会を見極める: デリゲーションは単なるタスクの振り分けではなく、部下の育成機会でもあります。少し背伸びすれば達成できるレベルの業務を任せることで、主体性やスキルアップを促しましょう。
- 目的、期待成果、権限の範囲を明確にする: 任せる際は、「なぜこの業務を任せるのか」「どのような結果を期待するのか」「どこまで決裁権があるのか」を具体的に伝えることで、部下は安心して業務に取り組めます。
- 丸投げではなく伴走する: 定期的な進捗確認の機会を設け、困難に直面した際には適切なアドバイスやリソースを提供することが管理職の役割です。部下が孤立しないよう、コミュニケーションを密に取ることを心がけましょう。
- 責任の所在を明確にする: 最終的な成果に対する責任は管理職にあります。部下が達成した結果を適切に評価し、必要であれば共同で責任を負う姿勢を見せることが、部下の信頼を得る上で不可欠です。
インバスケット試験では、単にタスクを処理するだけでなく、組織全体の生産性向上、部下育成、リスク管理といった多角的な視点から最適な判断を下せるかどうかが評価されます。

