あなたは、ITソリューション企業「株式会社ネクストビジョン・ソリューションズ」のマーケティング部 第2課の課長に就任したばかりです。
本日は金曜日の15:00。あなたは16:00から部長への週次定例報告を控えており、その準備を進めています。これから1時間で、溜まっている未処理案件を片付けなければなりません。
- あなたの役職: マーケティング部 第2課 課長
- 会社名: 株式会社ネクストビジョン・ソリューションズ
- 制限時間: 3分
差出人: 人事部 コンプライアンス担当 鈴木 誠
日時: 20XX年10月27日(金) 14:55
件名: 【至急・確認依頼】貴課所属 田中翔太さんのSNS投稿について
佐藤課長
お疲れ様です。
人事部の鈴木です。
本日、匿名で社内コンプライアンス窓口に情報提供がありました。
貴課に所属する田中翔太さんのものと思われる個人のSNSアカウントにて、不適切な投稿がされているとのことです。
共有されたスクリーンショットを確認したところ、会社のロゴが入ったマグカップでビールらしき液体を飲んでいる写真と共に、以下のコメントが投稿されていました。
「金曜の午後、フライング気味に一杯!たまには良いよね。#まだ会社 #頑張ったご褒美」
就業時間中の飲酒と誤解されかねない内容であり、また会社の備品が私的に利用されている点も看過できません。
投稿は昨日の夕方に行われたようですが、現在も公開されたままの状態です。
つきましては、これが田中さんの投稿で間違いないか、事実確認を急ぎお願いします。
事実であった場合、速やかに本人へ指導の上、投稿を削除させていただけますでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほど、よろしくお願いいたします。
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人事部 コンプライアンス担当
鈴木 誠
内線: 1122
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回答と解説を見る
正解:A
選択肢Aがベストです。
選択肢Aがベスト
コンプライアンスに関わる事案は、個人の判断で処理を進めるべきではありません。たとえ軽微に見える内容であっても、組織として一貫した対応を取ることが極めて重要です。
- 理由1: 組織的対応の原則
管理職の最初の責務は、問題を一人で抱え込まず、上司や関連部署(この場合は人事部)に速やかに報告・連絡・相談(ホウレンソウ)することです。これにより、組織としての正式な対応方針を決定でき、判断の誤りを防ぐことができます。 - 理由2: リスク管理
先に上司や人事と連携することで、本人への指導方法やその後のフォローについて助言を得られます。選択肢Bのように性急に本人を追及すると、感情的な対立を生んだり、本人が事実を隠したりするリスクがあります。 - 理由3: 責任の明確化
報告・相談を先に行うことで、この問題への対応責任が個人(課長)だけにあるのではなく、組織全体にあることを明確にできます。これは管理職自身の立場を守る上でも重要です。
まず組織としての方針を固め、その上で冷静に本人と対話することが、問題の早期解決と再発防止に繋がります。
重要度:低 / 緊急度:高
重要度: 低
緊急度: 高
この案件を重要度と緊急度のマトリクスで評価すると上記のようになります。
- 重要度(低)の理由:
会社の経営を直接揺るがすような大規模な情報漏洩や法令違反ではなく、あくまで社員個人の不適切なSNS利用の範疇です。会社への直接的な金銭的損害や、事業継続への影響は極めて限定的であるため、重要度は「低」と判断されます。 - 緊急度(高)の理由:
SNSは非常に拡散性が高く、不特定多数の目に触れる可能性があります。投稿を放置すれば、「就業時間中に飲酒する社員がいる会社」という誤ったレピュテーションリスクに繋がりかねません。炎上する前に、迅速な事実確認と投稿削除といった初動対応が求められるため、緊急度は「高」と判断されます。
本件のような軽微なコンプライアンス違反の疑いに直面した際、管理職として冷静かつ迅速な対応が求められます。アセスメント試験では、以下の点が評価されます。
- 1. 組織としての対応を最優先する意識:
絶対にやってはいけないのは、自分一人の判断で問題を処理しようとすることです。「これくらいなら大丈夫だろう」という自己判断は、問題をより複雑化させる危険があります。まずは上司や関連部署へ報告・相談するという組織人としての基本動作が最重要です。 - 2. 事実確認の徹底(Fact Finding):
本人へのヒアリングを行う際は、感情的に叱責するのではなく、まずは客観的な事実を確認する姿勢が重要です。「こういう情報提供があったのだけど、事実かな?」と冷静に問いかけ、本人の言い分にも耳を傾けましょう。憶測や伝聞で判断してはいけません。 - 3. 教育的指導の視点:
コンプライアンス違反への対応は、本人を罰することが目的ではありません。なぜその行為が問題なのか(会社の信用を毀損するリスク、就業規則との関連など)を丁寧に説明し、本人の理解を促し、再発を防止することがゴールです。本人の成長を支援する視点を持つことが、優れた管理職の条件です。

